2008/10/24

「面倒」なオフショアをやってはいけない3つの理由

元ネタ:@ITの記事-「面倒」なオフショアを、それでも行う3つの理由

まぁ得てしてこういう類の記事っていうのは、基本的に良いことしか書かないモンです。まぁ、世の中そんなモンです。

で、ワタクシ的オフショアをしてはいけない3つの理由はこんな感じ。

1)オフショアでは「アレ」「こんな感じでヨロシク」が通じない
日本では「例の件はアレな感じでヨロシク」で通じたモノが、通じなくなります。ほら、世の中「白日の下にさらし」てはいけないものってあるじゃないですか。それで仕様の決定的な問題点が明らかにされてしまうとか。

2)相手を納得させることが出来ない
仕様として「画面AはBBの場合、CCとする」ってあって、「なんでこういう仕様なんですか?」と聞かれたとき、日本国内の気心知れた相手なら、「いやぁ、エンドユーザの部長さんがここに妙にこだわっちゃっててさぁ…頼むよ」で済みますが、そういう説得が出来なくなります。
で、最後論理が破綻しちゃって「やれっていってんだろうがよぉ!」と怒鳴る羽目になります。これはイロイロよろしくないです。

3)責任者を呼びつけられない
何かあったときに、相手方の責任者を呼びつけて怒鳴りつけるというのは、いつも変わらぬ楽しみです。オフショアとなると、ウッカリするとビザ申請とか、そういうお役所関連も絡んできて、気軽に楽しめなくなります。


逆に、オフショアをやるべき理由は、こんな感じ。
1)物価の安い国で夜の街を満喫
ご多分に漏れず接待交際費の削減に苦しんでいる社用族の皆さんも、物価の安いオフショア先なら、安心して遊べます。ただし、「安心して」というのは経費面の話です。

2)煙たいヤツを放り出す絶好の機会
「プロジェクトの現地側をまとめてくれ、君なら出来る!」と適当におだてて放り出しておけば、もうこっちのもの。煙たいヤツは当分帰ってこない遠方に行っているので、コッチを煩わせることもありません。さらにこれでプロジェクトが成功裡に終われば、これこそ一石二鳥。

そして、最大の理由は、
3)何があっても「オフショアした」せいに出来る
例によって例のごとくプロジェクトがコケて、偉い人たちからお白州に呼び出される日が来るわけです。その時には、何のためらいもなく「いやぁ、オフショアって難しいんですよ。文化の違いとか習慣の違いとか」と言って煙に巻いておける訳です。どうせ相手側は海の向こう。そんな所までわざわざ事情聴取に行く「偉い人」なんてそう居ないわけです。心置きなく、全責任を向こうに押しつけられるわけです。そうやって、この世は天国天下太平。万事が丸く収まるという寸法でございます。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

2)煙たいヤツを放り出す絶好の機会

そ、それで tkinugawさんはここにいるわけですね?(@_@)

tkinugaw さんのコメント...

さ、さすがにそれはわかりませんです(汗
まぁそうであってもさして驚きませんが(笑

匿名 さんのコメント...

まあ そう言う私も実は人事ではなかったりして(>_<)