2007/08/17

バスでの出来事

最近は通勤にバスを利用しているわけです。
今日の行きのバスの中で見た出来事…
通勤時間帯なので、そこそこに混んでいます。すでに立ち席も出ています。
途中のバス停から乗ってきたおばあさんに、若い衆が席を譲ります。
これが数回連続して発生しまして。
寝たふりをするやつもなく(本当に寝ているやつを除く)
それがいかにも自然で、双方とも、見る側も「当たり前」という風情です。

話には聞いていましたが、「ベトナムでは老人は『絶対に』偉い」というのは、こういうことかと。

今日の帰りの便です。
バス車内は祭壇(仏棚?)があったりマリア像があったり。花が飾ってあったりと、多種多様です。
で、このバス。旗がありました。
ベトナム国旗なら、わざわざ書きはしません。
今日はなぜか、ベトナム国旗と日章旗。思わず「おぉ!」と思ってしまう光景でした。

と、心温まる話はここまで。

その帰りのバス。
帰宅ラッシュの中を走っているわけですが、これまた超絶的なハンドルさばきとクラクション技。
群がるバイクをモーゼのように切り開き-というか、こじ開けて-突き進みます。
もち、アクセルは手加減(足加減?)なし。
全開でバイクの横数センチを突進するのも当たり前。
邪魔するやつはバイクだろうとベンツだろうと軍用車両だろうとお構いなしに、クラクションとパッシングを浴びせ続けます。

本気で怖かった、帰りのバスでした。

2007/08/16

暑さ事情

日本国内最高気温記録を更新した今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

当地は北緯10度の土地です。熱帯気候です。常夏の国です。
さぞかし暑いとお思いでしょう。

…が、実はこの季節、日本の方が暑いのです。
気温は大体30度近くです(気象情報サイトによる)。午後の「お約束」であるスコールが来た後は、涼しくすごしやすい感じになります。

もっとも、私自身、コチラの気候に慣れてしまったため、「肌寒いなぁ…。鍋に熱燗って気分だな。」と思っても、気象情報サイトでは28度ぐらいを指していることはあります。
しかし、ベトナム人スタッフに、気象庁のアメダス画面を見せながら、「40度出てるぜ」なんて言うと、ベトナム人をしてすら「暑すぎ!信じられない。」と言わしめるものであります。

と、言うわけで、この時期の日本より、ホーチミンの方が涼しいってな話でした。

2007/08/15

お盆

日本ではお盆休みのシーズンですが、当地ではそんなものは全く関係ありません。ベトナム人スタッフには、"Traditional holiday season. To go to their hometown, and meet family." と説明しています。

で、そんな「何の関係もない」お盆休みですが、少なからぬ影響を喰らっています。
別に、飲み屋が一杯で入れないとか、そういう話ではありません。

・日本発券の航空券が高い!
先日帰国した際に、ベトナムに戻る航空券を手配したわけです。
ベトナム発券に切り替える気だったので、片道捨てるつもりで”FIX(予約変更不可)”にしたわけですが、それでも通常時の2ヶ月OPEN(予約変更可能)ぐらいのお値段がしました。

・飛行機が混む
で、ベトナムに戻る便が、これまた混んじゃって…。B777なのでそこそこの座席数はあるはずなのですが、それでもひどい混み具合です…

・予約が取れない
さらに、カンファレンス(TechED)のために帰国する航空券を手配しようとしたら、木曜・金曜・土曜は…
どこもいっぱい!残席なし。

悲しく、捨てる気だったFIXのチケットで帰国することになりました。

とほほ…

2007/08/13

ガイド誌事情

ここで取り上げるのは、"Lonely Planet"でも"Michelin"でも"The hitchhiker's guide to the Galaxy"でもありません。
東京で言えば、「レッドペッパー」「R25」とかの類のガイド誌です。

今まで見かけた中では、以下の3つがあります。
左から順に、"AsiaLIFE HCMC"、"Vietnam Economic Times THE GUIDE"、「スケッチ」です。

・AsiaLIFE HCMC (英語)
Ho Chi Minh City で発行されているだけあって、当地の情報が非常に豊富です。
分量も結構な量(8月号は114 page)。肩の凝らない内容の記事が多いようです。
レストラン、バーの一覧には「ご予算レベル」も書いてあるのがとてつもなく便利です。
公式サイトはコチラ:http://www.asialifehcmc.com/

・"Vietnam Economic Times THE GUIDE" (英語)
Hanoiの発行であるせいか、そちらの方の情報が多めです。
ベトナム観光省当局の協力で作成されているせいか、やや硬め、社会問題系の特集記事などもあり、かなり読み応えのある内容です。

・スケッチ (日本語)
日本人駐在員の9割以上は持っているといわれる「教科書」です。
確かに、非常に役立つ特集記事や連載記事もあるのですが…
…広告ばっかりです。むしろ、記事は全200pageのうち、5%程度でしょうか。
残りはひたすら広告です。広告です。広告です。
公式サイトはコチラ:http://www.vietnam-sketch.com

確かに、英語コミュニティ(米・英・豪 etc...)の方が巨大なので広告も取りやすいわけなのですが…
ちったぁナントカしようぜ、おい。

2007/08/12

葬式事情

イキナリ縁起でもない話題です。

まず、ご不幸のあった御宅に親類縁者が集まります。この辺りは日本のお通夜と同じ感覚です。
ただし、重要な親類縁者が全て対面を果たすまで、この段階が続くそうです。
と、いうことは、「誰かが外国に行っていた」なんて事になると大騒ぎです。

そして、出棺。
霊柩車(それ用のトラック)の荷台に白装束の親類縁者が乗り込み、お棺の番をします。
そして、後ろからバスやらトラックやらで続くわけですが、さらにブラスバンドが加わります。
見慣れないと「お祭りかな?」と思って写真なんぞを撮ってしまいそうになるのですが、お葬式です。

この時、沿道に色々なものをばら撒いて行きます。
その光景に直接出くわしたことはないのですが、葬式用のお札(日本でも中華街とかで手に入るそうです)を沿道にばら撒きます。たいていは100 US$ 札風味のものが使われるようです。もちろん、紙質、印刷、その他モロモロ、いかにも「子供銀行券」です。

なんでこんなことを書いているのかというと、今朝、両替に行ったら、横のヤツがそれを出して断られていたからです(当たり前)。両替所の店員と「珍しいやつだねぇ、葬式用の札を持ってくるなんて。」としゃべっていたわけです。
(持ってきたやつの立ち居振る舞いからすると、ネタではなさそうな…)

2007/08/11

電力事情

今朝のことです。
起きてメールチェックして…の最中、突然バッテリーモードに。ネットワーク接続も切れました。
電気も消え、ドックに挿したiPodからの音楽もとまり、シーリングファンはやる気なく惰性で廻り…
えぇ、停電です。

そして、外からは轟音のようなエンジン音がステレオサラウンドで鳴り響きます。
えぇ、発電機です。
待っていれば復旧するべぇと、ちょいと一回りしてきましたが、復旧の気配はありません。
さらに、近所の店は、もうこの始末です。界隈のほかの店も、軒並み停電です。中には、殊勝にも発電機のみ、蝋燭、従業員が団扇を扇ぐなど、涙ぐましい努力で営業を続けている店もあります。

でもって、管理人さんに聞いたら、夕方まで停電とのコト。もうどうしようもありませんなぁ。

仕方なく、市内のカフェをハシゴします。途中、雲行きと風向きが怪しくなったので、根城の方向に退避していると…
来ました。お約束のスコールです。

根城まで1ブロック未満の場所だったので、走って走って。なんとか「マシ」なぬれ方でたどり着きました。

が、問題はそれからです。
幾らスコールで気温が下がったからと言って、基本が蒸し暑いのは同じ。エアコンはおろか、シーリングファンも停止中です。ネットも死んでいます。iPodのドックも死んでいます。コーヒーでも淹れようと思っても、電気湯沸かし器が動きません。

つまり、できることが何もないのです。
ある意味、雨天のキャンプ場よりも性質が悪いかもしれません。
悲しく、ひたすら読書です。

そんな中、突然蛍光灯が申し訳なさそうに音を立て、シーリングファンがよろよろと回り始め。
えぇ、復旧です。文明社会に復帰です。

ひたすら長かったと思えた、今回の停電でした。

2007/08/10

物価問題

さて、当地は目下、好景気に沸いて…いるのかなぁ。
外国からの資本の流入に伴い、少なくともそういうことらしいです。

そのせいで、そして昨今の原油高のせいで、物価上昇が続いております。
インフレってやつですね。

・昼の仕出し弁当が1,000đ値上げされた
・次の更改でオフィス家賃は激烈に上がるはず…
・家主に3倍の値上げを通告された

など、インフレに困惑したという話題には事欠きません。
私自身、5日ほど日本に戻っている間にタバコが1,000đ値上がりしていて、結構ビックリしました。

そういうインフレの原因は何だ!という話はともかく、一個人としては困り物です。

まぁ、帰国した際のガソリン価格の高騰っぷりにも腰を抜かしましたが。

2007/08/02

バス利用ガイド


人口600万を誇るこの Ho Chi Minh 市、コレを支える唯一の公共交通機関はバスです。
市内を網の目のように…走ってはいないですが、使い慣れれば快適なモンです。
市内のたいていのところは3,000VNDで間に合います。
タクシーに乗ると70,000VNDもするようなところでも、3,000VNDです。コーヒーより安いんです。

<準備編>
本屋に行き、バス系統図入りの市内地図を購入します。10,000VNDもあればおつりが来ます。
また、乗車の際は小額紙幣(10,000VND以下推奨)を用意しておくことが望ましいです。

<乗車編>
バス停から乗車です。バス停には、系統番号と経由地、運行時間と運行間隔が書いてあります。
目指すバスが着たら手を挙げます。地元は人たちは、手を水平方向に伸ばすというパターンが多いようです。(人差し指を立てて高く上に挙げると、それは「タクシー」「バイクタクシー」になってしまいます。)
ドアが開いたら、(降りる人を待ってから)乗車です。降りる人がいるのに乗ろうとすると、車掌や運転手に怒られます。
乗車しきっていないのに発車する事も普通なのであわてないこと。

<車内編>
乗車したら、速やかに空いている席を見つけて座ってください。座る席がない場合は、適当なつり革などにつかまってください。空いているのに立ったままでいると、車掌に「ココに座れ」と指示されます。
で、座ってしばらくすると、車掌が運賃を回収に来ます。料金を渡すと、引き換えに領収書(切符?)を渡されます。降車時改札があるという噂もある(特に長距離路線)ので、なくさないように注意してください。
目的地に着くまで、運転手の好みで選曲されたBGM(or ラジオ または何もなし)、エンジン音、各種クラクション音でお楽しみください。
また、超絶的な運転テクニックやクラクション操作技、そして車掌さんの「窓から手を出して」の「止まるんだからどきな!」技を鑑賞するのも良いでしょう。

<降車編>
日本的な親切なアナウンスなんざありません。降車するバス停は、適当に当たりをつけてください。
もっとも、親切な車掌だとキチンと「次はドコドコだよ!」と言っていることもありますが、色々な意味で、聞き取れたためしがありません。
で、本当は「降りるよボタン」もあるのですが、めったに使われないようです。
目当てのバス停が近づいた時点で、立ち上がってドアに向かえば、バス停でとめてくれます。
停止しきっていないうちにドアが開くこともありますが、驚かないこと。

また、料金を払うときに、車掌に「**で降りる」と伝えておくと教えてくれる-寝てても叩き起こしてくれる-との噂がありますが、未だ試したことはありません。

<注意事項>
満腹時の利用はお勧めしません。食べたものを「思い出す」ことになります。そんな乗り心地です。

一般的な「利用方法」を書きましたが、軽トラックで運行されるバスは若干違うようです。
えぇ、軽トラックの荷台に「自衛隊乗り」するバスです。運転席後ろのバスから、運転手とやり取りして、降りるときはその窓をノックするという方式らしいです。

車内は物凄く「ベトナム風味」ですが、そういうものです。
今日乗ったバスは、後部ガラスが粉々、床には板バネの予備が転がってました。

2007/08/01

日本とのアクセス

当地のタンソンニャット空港( Sân Bay Tân Sơn Nhất ) には、日本からの定期航空路があります。
成田とは、JALとANA、Vietnam Airline が。他には名古屋、福岡、関西があります。
便数も相当あります。

それはそれでいいんですが…

日本発ホーチミン行きは、大体朝の10時から11時頃に出発します。
…2時間前で、8時、9時。…めちゃめちゃ早起きですがな。

ホーチミン発日本行きは、大体真夜中。
23時とか、0時とか。福岡便にいたっては、1時台です。

しかも、日本着は朝です。そのまま出社できます。「移動日」という名の「休み」を作れないのです。

日本での駐機料をケチりたいのは判りますが、人の迷惑を考えて欲しいです。